産業廃棄物を大きく分けると、「資源としてリサイクルできるもの」と「何らかの処理で無害にしてから捨てるもの」のふたつ。
無害物に変えて廃棄処理するのも有効な手立てですが、そうすることで二次災害を引き起こしてしまいます。地球と人のことを考えると、有益なのはリサイクルです。理想は、もちろん廃棄物ゼロ。だからこそ、私たち三洋商事がめざすのは、燃やさない、埋めないリサイクルなのです。
しかし、パソコンをはじめとするOA機器廃棄物は、プラスチックや金属など、さまざまな素材からなる複合体。いかにそれらを、高純度で選別し、廃パソコンの資源化率を高めていくのか。100％リサイクルを実現する鍵、それを中間工程が握っているのです。

三洋商事では、搬入された後の中間工程は、全て手作業。金などの貴金属をはじめとするさまざまな金属、ガラス、プラスチックといった多種多様な材料で構成される機器類を適切に再資源化するために、その手順は製造プロセスの逆の順序で解体していきます。
例えばCRTディスプレイの場合、まずは熟練の作業者が専用工具で外側のカバーを取り外し、各種配線類、プリント基板、ブラウン管、鉄や非金属部品を手際よく解体します。そして、それらを人手によって再利用しやすいようにさらに分別し、それぞれの専門業者に送りだしています。資源100%･廃棄物ゼロを目指すには、コストが高くなっても人手による解体・分別が欠かせないのです。

また、産業の発展は、新たな廃棄物を生み出します。その中には、これまでの処理技術では対応しきれない材料が含まれている可能性も否定できません。
そこで三洋商事では、常に環境保護を意識するとともに、ニーズを見つめた処理技術の開発を重ねています。

限りある資源を、限りない工夫と努力で再利用していく。
私たち三洋商事は、豊かな明日を支えつづけるために、次代に寄り添うリサイクルに取り組んでいます。