三洋商事について


MESSAGE社長メッセージ

儲かればそれで幸せなんかなあ...
そう思ったところからすべてが始まりました。

昭和22年創業、昭和32年から廃棄物を再資源化するリサイクル事業に取り組んできた、三洋商事株式会社。
環境保全への問題意識の高さが評価され、環境省からエコ・ファースト企業に認定されるなど、
積極的にくらしと環境の問題にかかわっています。
代表取締役の上田博康が、三洋商事の取組みや仕事への思いを語ります。

ある若手社員のひと言

こんにちは、上田です。最近若手社員から言われて、ハッとさせられた言葉があります。

「環境問題に取り組みたくて、就職活動の際、産廃系の会社をいくつか回りましたが、ほとんどの会社が自分達のことを "ゴミ屋さん" だと思っていたので、ちょっとがっかりしました」

そうなのです。
リサイクルに対する社会の意識は近年とみに高まり、私達の業種に寄せられる期待もそれに比例して高まっています。最近では国公立大学や有名私立大学出身の新卒者達が、産業廃棄物処理業という職種をわざわざ選んで入社を希望するケースが増えてきました。
環境生物学、環境経済学、環境心理学などを大学で学び、それをぜひ社会で役立てたいと私達のところにやってくるのです。

そんな時代の要請にもかかわらず、この業界はまだまだ発展途上。改善しなくてはならない課題をたくさん抱えています。
三洋商事も、いまでこそエコ・ファースト企業に認定されたり、エコ・スクールを開催したりと、業界のトップランナー的な評価をいただいてはいますが、ここに至るまでには、一つひとつ問題をクリアしてこなくてはなりませんでした。
私達の歩んできた道をお話しすることで、少しでもこの業界のことや、三洋商事の掲げる理想について理解していただくことができれば嬉しく思います。

ある若手社員のひと言

「儲かればいい」が「儲かればいいの?」に変わった日

平成11年(1999)、三洋商事の代表取締役に就任したばかりの私は、"勢い"だけが取柄の29歳の若者でした。会社なのだから儲かればいい、それが企業というものだと信じて、ひたすら突っ走っていました。
産業廃棄物処理という仕事は、当然きれいな仕事ではありません。汚れた作業服、荒っぽい言葉、失敗したら鉄拳制裁は当たり前。その代わりひと仕事終ったらみんなでわーっと飲んで騒ぐ。そんな荒々しい仕事場の雰囲気も、私は嫌いではありませんでした。世間に対して多少お行儀が悪くてもいいやん、きれいなスーツで働いているサラリーマンにはできないような汚れ仕事を、俺達が引き受けてるねんから。 そんな思いもどこかにあったかもしれません。

そんな自分に疑問を感じたきっかけは、2001年にチャレンジドの若者を引き受けたことでした。会社も順調だし、社会に対して少しはお返しをしなくてはという軽い気持ちでとった行動が、これほど自分に影響を与えるとは思ってもみませんでした。

チャレンジドの若者達は、確かに仕事は速くありませんでした。けれど「これをして」と言われたことに対して、絶対に手を抜くことがありません。うまくやって楽をしようという気も毛頭なし。愚直なほどまっすぐに作業に向かっています。
また、「元気に挨拶するんやで」と言われれば、どこで会っても必ず元気な声で挨拶してくれました。そんな彼らを見ているうちに、売り上げだけを追いかけている自分が、何だか空しいものに思われてきたのです。

人の心が通う会社をつくろう

何が企業にとって大切なことかを考えに考え、ようやく辿り着いた結論は「人の心が通う会社をつくることや」。そう思ったベースには、いままで自分は社員を金儲けの道具としか見てこなかったのではないか、という反省がありました。

会社に行くのが楽しい、会社の仲間に会えるのが嬉しいと思える社員は幸せです。
その幸せな社員がお客様に接すれば、お客様にも幸せが伝染するのではないだろうか。
そして、お客様からさらに多くの人へと幸せの連鎖が生まれるのではないだろうか。
それはお金儲けよりも、はるかにやりがいのあることかもしれない。

口で言うのは簡単だけど、それってきれいごとじゃないの?と思いますか?
でもね、こういう業界で働いている連中は、私を含めてだいたいが一途な性格なのです。
ベクトルが「良いことをする」方へひとたび向くと、ひたすらそっちに向いて走り続ける。
人はそれをアホと呼ぶ、という説もあるようですが(笑)
冗談はさておき、そこから私達の取組みが始まりました。
まず福利厚生プロジェクトと銘打って、長期休暇制度、完全週休2日制度、食堂の設置と無料ランチサービス、制服のクリーニングサービス、社員旅行の企画、社員親睦会の費用助成などを、次々に実践。
外部委託による社員満足度調査や、管理職を部下が評価する360度評価も取り入れました。
残業をなくすためフレックスタイム制を導入、人は信用できないという前提に立っているタイムカードも廃止しました。
それらの取組みを続ける中で、社員がやさしくなり、お互いに助け合うようになりました。
いま、会社にはチャレンジドやシルバーの社員も大勢いますが、老若男女にかかわりなく、とても仲がいいです。まだまだ社内改革しなくてはならないところはたくさんありますが、社員の意見を十分に取り入れて、安心して健康に働き続けることのできる環境をつくりたいと考えています。

  • 多目的スペースとしても使用可能な東京支店多目的スペースとしても使用可能な東京支店の社員食堂
  • 本社玄関前に設置された緑地スペース本社玄関前に設置された緑地スペース

地球に対してできること

ノルマも残業もない三洋商事ですが、必ず守らなくてはならないことが3つだけあります。

  • 明るく元気にあいさつすること
  • 掃除をこまめにすること
  • SKHを守ること
    (S=さんづけ、K=敬語、H=品格ある行動)

SKH運動バッジSKH運動バッジ

この3つが出来ない人は、三洋商事の社員として認められません。

とてもシンプルでしょう?
3つとも、「相手を尊重し、気持ちよくさせる」という精神にもとづいています。ただし、私も実践してみてわかったのですが、3つとも365日続けようと思うと意外に難しく、奥が深いことばかりです。けれども、この実践を地道に積み重ねていくことが、地球環境を守るという私達の仕事にもつながるような気がします。
だいたい、地球を守るなんて話が大きすぎて、他人事としか思えませんよね?
でも、すぐ隣の人が気持ちよく過ごせるようにという心配りができる人は、遠くに住んでいる人や、肌の色が違う人の気持ちにも想像力を働かせることができると思いませんか?
他人を思いやる心、それがリサイクルの原点だと私は思います。

現在、奈良支店、東京支店の拡充を図りつつある三洋商事ですが、会社が大きくなることで、3つの基本がおろそかになることだけは、絶対に避けたい。むしろ、"本社よりもっと素敵になろう!"という意気込みで、それぞれの地域で社員達が幸せの輪を広げていってほしいと思っています。

駆け足で三洋商事の歩みをお話ししてきました。
「いったいどんな会社やねん?!」と思った方、ぜひ一度遊びに来てください。
明るく元気のいい挨拶が、あなたをお迎えすることでしょう。
そして、人から大切にされている人が、自分以外の人や物や環境を大切にできるのだということを、私達の職場から感じ取っていただければとても幸せに思います。

三洋商事株式会社 代表取締役上田 博康

※チャレンジド
ハンディキャップを抱えた方々を私たちは「神様から挑戦すべきことを与えられた人達」という意味で「チャレンジド」と呼んでいます。